「今のところ、リンパ節への転移が認められません。」との言葉で、勘違いをしてしまいました。
リンパ節への転移がないということは、ステージ2なので、術後抗がん剤は必要ないかもしれない。
実は、理解しているようで、理解していませんでした。
このようにブログに書いていくと、こういう意味だったの?と、本当の意味で理解していなかったと思うことが多いからです。
しっかり理解するために、まとめてみたいと思います。
【がん】といえば気になるのはステージ
【がん】と診断されると、「ステージ」はいくつなんだろうと、とても気になります。
そのぐらい、がんの「ステージ」というのは知れ渡っている言葉だと思います。
ところが、浸潤と聞いてもあまりピンときません。
がん(悪性腫瘍)と良性腫瘍
腫瘍とは、
体の中にできた細胞のかたまりのことです。正常な細胞は、体や周囲の状態に応じて、増えたり、増えることをやめたりします。しかし、何らかの原因でできた異常な細胞が、体の中に細胞のかたまりを作ることがあります。これが腫瘍です。
悪性腫瘍の定義に、浸潤と転移って書いてありますね。浸潤について、私が知らなかっただけなんですね。
分類 | 発生する細胞 | がんの例 | 特徴 | |
---|---|---|---|---|
固形がん | 癌腫 | 上皮細胞(消化管や気道などの内側や体の表面、臓器などをおおう細胞) | 肺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、卵巣がん、頭頸部のがんなど 周囲にしみ出るように広がる(浸潤) 体のあちこちに飛び火して新しいがんのかたまりを作る(転移)かたまりで増える | |
肉腫 | 非上皮性細胞(骨や筋肉などを作る細胞) | 骨肉腫、軟骨肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、線維肉腫、脂肪肉腫、血管肉腫など | ||
血液がん | 血球(白血球などの、血管や骨髄、リンパ節の中にある細胞) | 白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫など | かたまりを作らずに増える。 悪性リンパ腫ではかたまりができ、リンパ節などが腫れることがある |
浸潤(しんじゅん)
一番わかりやすかった説明がこれです。
「がんがまわりに広がっていくことです。『浸』はしみること,『潤』はうるおって水気を帯びることで,『浸潤』は,水が少しずつしみ込んでいくように,次第にがん細胞が周囲の組織を壊しながら入り込み,拡大していくことです」
転移と浸潤との違い
整理すると
- 『転移』は,からだの離れた部分にがんが飛び火して広がること
- 『浸潤』は,がんがまわりにしみ込むように広がること
浸潤の深さ
どうやら、この深さというのが曲者です。
たとえステージがⅡでも、浸潤が深ければリスクが高いということだそうです。
夫の場合のステージと浸潤度
夫の場合の現時点(結腸がん切除後)の進行度分類はⅡcです。
手術前に質問すればよかったこと
- 現時点で、がんがどの範囲まで広がっているか
- 今後広がる可能性があるか
- どうしてがんが広がってしまうのか
つまり、がんの今の状態や今後の見通しを詳しく知りたかったのです。
そのことを、外来の診察時にきちんと聞くことが出来ればよいのですが、
タイミングを逃してしまったり、想定外のことが起きてしまうと聞き漏らしてしまったりしてしまいます。
それに、聞きづらいこともありますよね。
こんなこと聞いていいのかな?などです。
質問するレベル
質問出来るレベルではありませんでした。
主治医は丁寧に説明してくださっています。しかし実際は、やはり一方的な説明で終わってしまっています。
その理由は、主治医の言葉を理解するので精一杯だったということにつきます。
これを読んでくださっている方も、病院で先生に聞いておけばよかったことがあると思います。
先生は、聞かれたことには真摯に答えてくださいます。
ただし、必要最低限+聞かれたことだけ、お話してくださっている印象です。
余計なことは、言わないということなんでしょうね。
おわりに
とにかく、聞き慣れない医学用語がたくさんあります。
知っているようで誤解していることもあります。
残念ながら、最初の頃は右往左往し過ぎていました。
現実を直視することも出来ず、俯瞰てきにも見ることが出来ませんでした。
そんな失敗をしないためにも、がんについて詳しくなりたいです。