人生を左右するのは「運」これも運命だ
と夫は、言い切っています。【がん】と診断されてからも、運命だと受け入れているようです。
そんな夫の横で、私は、あれやこれやと過去と現在を分析したり調べたりしつつ、
なぜ、【がん】になったんだろう。
そもそも【がん】って何?なぜそういう病気があるんだろう。
なんとか消える方法はないの?
考えても仕方ないかもしれませんが、常に考えてしまいます。
2023年2月時点での、【がん】に対しての思いを、夫と家族(私)の考えをを述べていきます。
がんと診断された直後
夫は、痛みと苦しさのため思考停止状態でした。
私は、混乱している中、知り合いから1冊の本をいただきました。
消化器外科の名医が考案し、進行ガンでも有効率66.3%という驚異的な成果をあげている食事療法のすべてを大公開。
5日間×3食=15食分のレシピや、「全身に広がった転移ガンが縮小した」「5年生存率ゼロといわれた肺と肝臓のガンが消えた」といった体験者の手記もCT画像や腫瘍マーカーのデータとともに詳細に紹介。
現在、ガンと闘っている人とその家族、そしてガンを予防したい人にとっても必読の一冊。
さっそく、出来る範囲で始めました。
それまでは、食事に対して夫と私は好みの違いにより頭を悩ませていました。
夫「ごちそう系、脂っこいもの、ソーセージなどの加工肉、洋菓子・・・」そういうものが好き。
私「野菜や大豆、卵料理などあっさり系が好き。夫が好きな乳製品は体質的に合わない、洋菓子も食べない・・・」ちょっと偏食。
手術前抗がん剤
手術前に抗がん剤を4クール投与しました。
癌を小さくすることで、切除する部分も少なくなる。という説明でした。
抗がん剤に関する考えの相違
私は、「抗がん剤」と聞くだけで、どうしても悪いイメージが払拭できないでいました。
その理由は、
あまりにも有名な本の影響でした。
アニメでも、抗がん剤の激しい副作用を取り上げていました。
ところが、夫は抗がん剤に対する悪いイメージはないようでした。
手術
手術に関しては、夫と家族は同意見でした。
今の病院で、今の主治医にお願いしたいという気持ちも一緒でした。
手術は腹腔鏡下での大腸癌切除術(腫瘍・腸管切除術+リンパ節郭清・腸管再建)
手術後の抗がん剤
悩ましいのが、この手術後の抗がん剤についてです。
一般的には、手術で目に見えるがんを取りきっても、目に見えない小さながん細胞があるそうです。
がんが残ってしまっている確率が高ければ高いほど、抗がん剤が必要と言われました。
抗がん剤の効果
抗がん剤が「効く」という表現を医師が用いる場合、それはがんが治るということではなく、ある大きさをもったがんが小さくなることを意味するようです。
効いているかどうかわからない。
体力が奪われて、免疫力が低下しないかしら。心配。
それは、以下の主治医からの説明でもあるように、抗がん剤に対して、効果を評価することが出来ないからです。
浸潤という組織の中に入り込んでしまっているガンに対して、投与し始めたとして、抗がん剤が効いているかどうかわからないそうです。
CTで見て「ほら、ここにガンがありますよ」と
いうのが、目で見てわかるわけじゃないんですよ。浸潤という組織の中に入り込んでしまっていガンがありますよという形。
例えば、5センチがあったガンの塊が、抗がん剤をやって3センチになりました。っていうのと違って、組織の中に入り込んでしまっているガンなので、評価のしようがないそうです。
ちょっとやっかいなタイプの進みかとをしているガンのようです。
治療の切り替え時
明らかに肝臓、肺に転移してしまいました。となったら「抗がん剤が効いてないよ。」となります。
主治医の手術後の考えです。
年の単位で変化がなければ、
お薬の間隔を伸ばして行って、最終的に打ち切ってみて、それでいつまでも出てこなければ、ひょっとしたら消えてくれたかな?ラッキーと
治療をストップすることもあります。
化学療法が無効の場合
化学療法が無効ってなる、要するにお薬を替えて、それでも効かない場合は、次の薬と、抗がん剤を変えていくんです。
化学療法が効かなくなった場合は、
いわゆる寿命を延ばすためには、お薬を次々変えていって、効く薬を探していくという形になります。
大腸の場合は、ある程度遺伝子の検査ってするんですけれども、残念ながら効かない薬しかわからないんですよね。ただそれでも、昔に比べれば進歩で、効かないってわかっていて副作用で苦しむのはなくなりました。
夫の考え
きちんと標準治療を受けていく。
ジタバタしているのは、私です。考え過ぎてしまうのです。
おわりに
結局、治療に対する考えというのは、人生観にも通じるのかもしれません。
どう生きたいか。何を考えて生きるのか。
夫の場合
人生を左右するのは「運」これも運命
心配かけまいと振る舞っているかもしれません。自分に言い聞かせているのかもしれません。
家族(私)が出来ることといえば、日常を普通に過ごすということだと思っています。
私は
不安で不安で仕方がない
あれこれ考えてしまうのです。