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【抗がん剤効く効かない】副作用で白血球が基準値を下回る場合

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手術後の抗がん剤投与2クルー目からずっと下がったままで戻りません。

これってどういうことなのかな?抗がん剤が効いているってこと?

どう考えたらいいのか悩んでいるので、まとめてみました。

目次

抗がん剤による白血球減少

現在、がん除去手術後4クルー目に入っています。

血液検査の白血球数の経緯です。

1回目
2回目
3回目
4回目
5回目

白血球数

血液検査WBC(白血球数)・・単位X1000 基準値3.3~8.6×1000/μl
1回目
3.7WBC(白血球数)
2回目 中止
3.3WBC(白血球数)
3回目の結果を受けて、ゼローダ(カペシタビン)内服を減らす
3.9WBC(白血球数)
4回目も、ゼローダ(カペシタビン)内服を減らす
3.3WBC(白血球数
5回目 ゼローダ(カペシタビン)内服を減らすプラス点滴の量も少なく
2.8WBC(白血球数)

2回目 中止の後、3回目の結果との間は、6週間あいたので少し回復しました。

単位X1000 基準値3.3~8.6×1000/μlのμlについて

μlとは、マイクロリットルのことです。マイクロリットルとは・・・一応調べました。

μl引用

L(リットル)とはご存知の通り、水1Lなどのように体積(容積)を表す際の単位といえます。

そして、L(リットル)の頭に1000000分の1(10^6分の1)を表す接頭語のμ(マイクロ)がついたものがμL(マイクロリットル)といえます。

同様に、L(リットル)の頭に1000000000分の1(10^9分の1)を表す接頭語のn(ナノ)がついたものがnL(ナノリットル)といえます。

よって、1マイクロリットルは何ナノリットルかと聞かれれば、1μl=1000nlという換算式が成り立つのです。逆に、1ナノリットルは何マイクロリットルなのかと聞かれれば、1nl=0.001μlと計算できるのです。

なお、マイクロリットルとナノリットルではどちらが大きいのかわからなくなることもあるので、十分に注意するといいです。

好中球率

SEG好中球(文節核球)比率 単位% 基準値40~60%
1回目
34.4%
2回目 中止
27.7%
3回目の結果を受けて、ゼローダ(カペシタビン)内服を減らす
34.6%
4回目も、ゼローダ(カペシタビン)内服を減らす
36.3%
5回目 ゼローダ(カペシタビン)内服を減らすプラス点滴の量も少なく
35.5%

3クール目と4クール目の休薬期間は14日間でした。通常ですと、7日間

オキサリプラチン減量

オキサリプラチンの点滴の量

215mgから170mgへ変更になりました。

オキサリプラチン点滴(プラチナ製剤)とは

がん細胞の増殖を抑える抗がん剤のひとつです。

第三世代のプラチナ製剤で、シスプラチンなどとは異なる化学構造を持っています。がんに対するはたらきはシスプラチンと同じく、2本のDNA鎖の間に入り込んで、DNAの合成を阻害します。
オキサリプラチンは、イリノテカンおよびフルオロウラシルとともに、大腸がん治療の「標準3剤」とされています。主に他剤と併用されます。

※プラチナ製剤とは・・・・・・細胞傷害性抗がん剤の一種です。 プラチナがDNAの塩基と共有結合することで、塩基同士を結合させてしまいます。 塩基同士が結合してしまうと、DNAの複製や転写ができなくなり、細胞は死んでしまいます

大腸がん治療の「標準3剤」のひとつなんですね

夫は、点滴後、若干いつもより体が楽だったと言ってました。

見落としたら

医療機能評価機構によると、血液検査検査値を確認せず、好中球減少等の患者に抗がん剤を投与してしまう医療事故が散発。

白血球が、抗がん薬投与基準を逸脱しており、抗がん薬投与日の採血結果見落としが発覚

医療機能評価機構

抗がん薬投与基準の逸脱したら、医療事故につながるようです。

投与基準の数値はどれくらいなのか知りたくなりました。

抗がん薬投与基準

大腸癌に対する化学療法を行っている患者における、投与の延期、減量、中止は、そのレジメンの毒性や患者の経過や状態によって、総合的に判断されるものであり、統一した判定基準は存在しない。

患者それぞれによって、若干の違いはあるようですね。

しかし、治療の安全性を確保するための投与可能基準は設けられているようです。

治療の安全性を確保するための投与可能基準

国内外の臨床試験では、治療の安全性を確保するための投与可能基準が設けられており、一般に、白血球数3000/mm 3未満、好中球数1500/mm3未満、血小板数10万/mm 3未満、総ビリルビン2.0mg/dL以上、AST・ALT100IU/L以上、血清クレアチニン値が施設正常値上限より高値、Grade2以上の非血液毒性を認めた場合には、これらが回復するまで投与を延期するようにプロトコルが設定されている場合が多い。これらの事項を満たさない患者では、化学療法の続行により、重篤な有害事象を引き起こす危険性が高いと考えられることから、回復するまで投与を延期するか、担当医師が総合的に判断して延期の必要がないと判断した場合には、その理由が診療録に明記されるべきである。本QIでは、特定のレジメンを対象とする評価ではないため、臨床現場における実情も考慮し、最低限の安全性の担保として、専門家のコンセンサスに基づき「白血球数1500/mm 3未満、血小板数5万/mm3未満、総ビリルビン≧3.0mg/dL、38℃以上の発熱、Grade3以上の悪心、嘔吐、下痢のいずれか」を指標とした。

以上より、大腸癌に対する化学療法を受けている患者で、白血球数1500/mm 3未満、血小板数5万/mm3未満、総ビリルビン≧3.0mg/dL、38℃以上の発熱、Grade3以上の悪心、嘔吐、下痢のいずれか」を指標とした。

大腸癌治療ガイドライン(医師用・2014年版)

実施率の計算方法

まとめてみると、

大腸癌に対する化学療法を受けているうち、以下のいずれかを認めた患者ということになります。
 ・白血球数1500/mm3未満
 ・血小板数5万/mm3未満
 ・総ビリルビン≧3.0mg/dl
 ・38℃以上の発熱
 ・Grade3以上の悪心、嘔吐、下痢

夫の場合、どうでしょう

血液検査の結果を、きちんと見るようにしようと思いました。

白血球数がかなり減少した場合

白血球数がかなり減少した場合には、薬の投与量を減らしたり、一時中断し、骨髄機能の回復をまって治療を続けます。

まさに、今、薬の投与量を減らしているところです。

高度の白血球(好中球)減少に対して、回復を早める薬を使うことで、副作用を軽くすることができるようになってきました。

静岡県立静岡がんセンター

現状での抗がん剤の意味

そもそも目に見えて、がん細胞があるわけでも血液検査の結果、がん細胞が増えていますという訳でもありません。

浸潤という組織の中に入り込んでしまっているがんに対して、投与しています。

抗がん剤が効いているかどうかわからないそうです。

何もなければ、効いていたかもしれないし、抗がん剤治療をしなくても、そのままだったかもしれない。

という何とも心もとない感じです。

抗がん剤効く人効かない人

抗がん剤治療の4クール目になりました。

浸潤という組織の中に入り込んでしまっているがんをたたくという目的です。

副作用により、白血球数が低下しています。

副作用が強い方が抗がん剤が効いているのでしょうか。

そこで、次のような本を読みました。Amazon kindle で今、無料で読むことが出来ます。

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