抗がん剤と聞くと、マイナスのイメージしかありませんでした。

苦しみぬいて、効果がなかったら?体力だけ奪われていくのではないか?
抗がん剤治療をしないとどうなるか
- 抗がん剤治療をしないとどうなりますか?
-
癌の部位、膀胱に湿潤しているところを大きく切り取るため、術後のQOLが下がります。
術後のQOLの低下とは、具体的には頻尿になるという説明でした。
- QOL=Quality of life(クオリティ オブ ライフ)
-
QOL=Quality of life(クオリティ オブ ライフ)は「生活の質」「生命の質」などと訳され、患者様の身体的な苦痛の軽減、精神的、社会的活動を含めた総合的な活力、生きがい、満足度という意味が含まれます。
-
主治医の説明は、理路整然と納得のいくものでしたので、同意書にサインしました。
独り言・・・・
ただ、病院や主治医には感謝していますが、なぜか心の中に抗がん剤に対する疑心があることも確かです。
抗がん剤に対する先入観
抗がん剤に対する先入観、私見。
正常細胞も傷つけるので、弱っていくばかりで、効果は限定的?
その理由は、ドラマやアニメの抗がん剤治療のシーンの影響かもしれません。
『ブラックジャックによろしく』
『ブラックジャックによろしく』は、佐藤秀峰さんによる日本の漫画、またそれを原作とした同名のテレビドラマ。研修医斉藤英二郎が目にする日本の大学病院や医療現場の現状を描いています。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2002年2月号 – 2006年に発表された作品なので、20年近く前のお話ではありますが、
今でも内容を覚えているくらい、胸を打つ作品でした。
特に6巻です。
医師・庄司の言葉を信じ、主婦 辻本良江は抗がん剤の激しい副作用に耐えていた。彼女は自分自身の完治の確率も治療の選択肢も、そして医者の言葉の真意も知らない。
医学の進歩などにより、状況はかなり変わってきているので、現在に当てはまるわけではありません。
「患者よ、がんと闘うな」
「患者よ、がんと闘うな」著者 近藤誠先生 ( 2022年8月13日お亡くなりになられた)の本を過去に
読んでいたということもあります。
抗がん剤という言葉は知っていても、つらそうとか、本当に効くの?とか他人事のように思っていました。
癌が身近になって初めて、抗がん剤治療ということに直面します。
あわてて癌についてインターネットで検索したり、闘病ブログを読んだりしています。

抗がん剤に『がんを完治させる力』は基本的にない
和田 洋巳(わだ・ひろみ)先生
からすま和田クリニック院長、京都大学名誉教授、一般社団法人日本がんと炎症・代謝研究会代表理事
1943年大阪市生まれ。1970年京都大学医学部卒業。医学博士。京都大学胸部疾患研究所、同大学再生医科学研究所を経て同大学大学院医学研究科器官外科(呼吸器外科)教授。京都大学を退職後、2011年にからすま和田クリニックを開設。主な著書に『がんに負けないからだをつくる 和田屋のごはん』『がんに負けないこころとからだのつくりかた』(以上共著、WIKOM研究所)、『がんを生き抜く最強ごはん』(毎日新聞出版)、『がん劇的寛解』(角川新書)などがある。
PRESEDNT onlineの記事での社会部門の5位【2022上半期BEST5】
がんを完治させる力はほぼなく、毒性で死に至る…そんな抗がん剤が「標準治療」となっている理由
がん治療医らはその事実をよく知っている https://president.jp/articles/-/61151
標準がん治療をすべて否定するつもりはないそうです。
WHOは抗がん剤を禁止している?抗がん剤は米国で使われていない?
時々いろいろな記事を目にします。
大須賀 覚さん
がん研究者。
筑波大学医学専門学群卒業。医学博士。
アラバマ大学バーミンハム校 助教授
大須賀 覚(Osuka Satoru)さんの記事を読んだことにより、https://news.yahoo.co.jp/byline/osukasatoru/20200918-00198
WHOは抗がん剤を禁止していないし、米国でも抗がん剤が使われていることがわかりました。
※参考 がん治療に悩むあなたに贈る言葉 アメリカ在住がん研究者のブログ

パラレルワールド
抗がん剤治療をしたことによって、手術での切除部分が小さくなり、術後のQOLが上がった。
抗がん剤治療をしたことによって、体力がなくなり、免疫力も下がった。
どういう未来なのか・・・・・
結局、あれこれ考えてしまうのです。

夫の場合、膀胱留置カテーテルがつらい
通常、抗がん剤治療1クールの休薬時に、動けるようです。
しかし、動くと痛いので夫は動けません。カロナールも飲み続けています。

体重は15キロ減
やせました。
幸い、きちんと食事はとれているので、栄養不足にはなっていないようです。
血液検査の結果から、栄養状態は問題はないと言われています。

おわりに
抗がん剤治療に対する不信感は払拭されつつあります。
1回目の抗がん剤の治療が、手術前に行われていることに対して、
手術の難しさ、手術後のQOLを考えてのことと重々承知しています。
しかし、抗がん剤治療より先に手術をして、膀胱留置カテーテルを抜いてほしい気持ちも強くあります。
とにかく弱って、動くたびに痛そうにしているのを見ると、早く手術をしてほしいと思ってしまうのです。
ただし、それはそれで、やっぱり抗がん剤治療しておけば良かったと思いそうです。
結局、主治医を信じて前向きに考える!というのが今のところの結論です。