同じ抗がん剤でも手術前と手術後の副作用が違う。と夫がつぶやいています。
何が違うのか、どう違うのか、まとめてみました。
経験しているのは、抗がん剤治療を2クールです。1回目は手術前。2回目は手術後。
XEROX+アバスチン療法
手術の腫瘍を小さくするという目的で始めた抗がん剤治療です。
1コース3週間を4回。
XEROX+アバスチン療法です。
アバスチンに関しては、抗がん剤の典型的な副作用である「脱毛、吐き気、白血球減少」などとは異なる特徴的な副作用を持つということです。
抗がん剤治療のスケジュール
1コース3週間
手術までに4コース治療をしました。
まず、1コース初日は通院点滴
通院のみで、抗がん剤治療をするのに驚きました。
抗がん剤の点滴の前に血液検査
化学療法室にいきなり行って点滴をするわけではありません。
血液検査→外来受診→化学療法室に行きます。
このような流れでした。所要時間は約半日です。
- 1コース初日に点滴→その日の夕食後から服用スタート
- 朝6錠、夕6錠を14日間1日2回
- 初日と最終日は1日1回
薬 | 名前 | 特徴 | 用法 |
---|---|---|---|
飲み薬 | ゼローダ | がん細胞の増殖を抑える | 1日2回14日間 朝6錠 夕6錠 |
点滴 | オキサリプラチン | がん細胞の遺伝子に働きかける | 30~90分 最初は90分、慣れてきたら短くなる |
点滴 | アバスチン | 分子標的薬 | 2時間 |
治療薬の副作用
抗がん剤治療を始める前、副作用については、脱毛、吐き気というイメージでした。
アバスチンの副作用
副作用として、消化管穿孔や高血圧が特徴的。
※夫の場合は、アバスチンの副作用と見られる症状は感じられませんでした。
参考 【基礎知識】抗がん剤アバスチンの効果と3つの特徴的な副作用
■アバスチンは「ベバシズマブ」と言う有効成分を含む抗がん剤である
■がん細胞に必要な血管を作り出すのに重要な「VEGF」の機能を阻害する
■単独で使用することはまれで、他の抗がん剤と併用してその効果を高めるのが基本である
■副作用として、消化管穿孔や高血圧が特徴的である
アバスチンの場合、特徴的な副作用は、以下のようなものです。
① 消化管穿孔(しょうかかんせんこう)
② 高血圧
③ショック・アナフィラキシー
薬の窓口EPARKより引用
ゼローダの副作用
ゼローダの特徴は手足症候群の副作用です。
副作用 | 特徴 | セルフケア |
---|---|---|
手足症候群 | ヒリヒリ・チクチクする、ものがつかめない 指先や手のひらが赤くなる,腫れる 指足の裏がかさかさする、ひび割れがする | 医師に処方されたハンドクリーム保湿剤を、まめに塗ります。 |
末梢神経障害 | 手足のしびれ ボタンが外しにくい、歩きにくい 食べ物や飲み物が飲み込みにくい | 冷たいものふれると、症状が出やすくなるので、注意 |
消化器症状 | 下痢、便秘、腹痛 吐き気、嘔吐、食欲不振 口内炎 | 脱水に注意する 食べやすいもの、食べたいものを準備する 熱いもの、匂いの強いもの、刺激物を避ける |
骨髄抑制 | 感染がおこりやすくなる 貧血をおこしやすい 口 出血しやすい | 手洗い、うがいを常に心がける ゆっくり動作する 歯磨きはやさしくする |
夫の場合もやはり手足のしびれが出ました。
オキサリプラチンの副作用
オキサリプラチンには、末梢神経障害という特有の副作用があります。
これは、治療を開始してすぐに起こりました。
末梢神経障害とは
次のような症状です。
- 手や足がピリピリとしびれる
- リスト
- 手や足がジンジンと痛む
- 手や足の感覚がなくなる手や足に力がはいらない
- ものがつかみづらい
- 歩行時につまずくことが多い
- 椅子から立ち上がれない
- 階段を上れない
手術前と手術後の抗がん剤治療
同じ薬です。1日目点滴で、2週間投薬、1週間休薬。全く同じパターンです。
しかし、条件が違います。
副作用は、結腸切除手術前と、結腸切除手術後では違うようです。
何がどのように違うのか、聞いてみました。
手術前抗がん剤治療のつらさ
手術前の抗がん剤治療中は、すごくだるかった
同じ薬なのに、なんか違うなあ
どう違うの?
とにかく、手術前、つまり初めての抗がん剤治療の時は、副作用が重く感じた。
具体的にどんな副作用が重く感じたの?
食欲不振、吐き気や倦怠感が強かった。頑張って食べてたけれどね。
特につらかったのが、だるさ
手術直後の抗がん剤のつらさ
食欲はすごく出てきた。吐き気も少ない。(一応処方されている吐き気止めは服用している)
でも、手足のしびれが強くなっている。
特に足がじんじんしている。
腰から下がしびれている。こんなこと今まではなかった。
睡眠障害かなって思うことがある。短いサイクルで目が覚めてしまったりする。
手足のしびれは、薬剤師さんからもきいていたけれど、つらそう。
おわりに
ステージ2は、手術後抗がん剤治療をしないという選択もあるそうです。
ただ、夫の場合ステージ2ではありますが、進行度分類はⅡcです。
現時点(結腸がん切除後)の進行度分類はⅡc。
抗がん剤治療をすると決めて始めましたが、副作用が気になります。
そして、夫が術前と、術後の違いについての感想をつぶやいていたので、文章にしてまとめてみました。
まとめ
- 手術前抗がん剤治療時より強く感じるのは、手足のしびれ
- 手術前抗がん剤治療時の食欲不振、倦怠感、吐き気は、かなり減少