腫瘍マーカー検査・・低い！ それでも大腸がん？初期の初期？
腫瘍マーカー検査とは
血液検査で腫瘍マーカー(大腸がんにおいてはCEA・CA19-9いうマーカーが有用です)を測定し、病気の進行具合や治療効果の判定に役立つ場合があります。
人工肛門設置後かつ大腸がん切除前の腫瘍マーカー値
夫のデーター
CEA・CA19-9
重さ※1ng＝0.000000001g マイクログラム＊（10-6g）
| U／ml | ユニット・パー・ミリリットル | LDH、HBDなどの酵素の濃度 |
夫の場合、CEAが若干高めでした。
CEAとは
CEAは癌の存在を示唆する腫瘍マーカーの一つです。
癌が発生すると、特殊な蛋白質、酵素、ホルモンなどを作り出します。
CEAは胎児の早期の受精卵細胞と共通する物質で、この数値が高くなる場合、大腸癌、肺癌などの消化器系の癌の可能性が考えられます。
ただ、個人差が大きく、すべての癌患者で異常が見つかるわけではありません。
早期発見には不向きですが、
病気の進行の程度によって数値が上がるので、癌の経過を見る場合や再発、転移の可能性を見る場合などに有効な検査です。 ※一般社団法人日本衛生検査所協会より引用
CA19-9
CA19-9はヒトの膵管、胆管、胆嚢、唾液腺、気管支腺、前立腺、胃、大腸、子宮内膜に局在し、これらの癌化により大量に産生されます。
特に、膵癌、胆管癌、胆嚢癌で80～90%、胃癌、大腸癌で30～50%の陽性率を示し、
消化器系癌の腫瘍マーカーとして最も多く利用されています。
ただし、早期癌での陽性率は低くスクリーニングには不適で、
「治療再発」のモニターとして有用です。
↑株式会社シー・アール・シー (病院、診療所からの臨床検査受託している会社）HPからの引用です。
ルイス式血液型
ルイス式血液型・・・なじみが薄いですよね。私も、初めて知りました。
陰性の人では、がんがあるにもかかわらず上昇しない偽陰性を示します。
ルイス式血液型が陰性の人は、腫瘍マーカーとして利用できません。
夫はどうなんだろう。主治医に聞いてみたい。
大腸がん切除手術前、術前抗がん剤4クール後
大腸がん切除手術前に、抗がん剤を４クール投薬しました。
４クール後の血液検査のデーターです。
術前抗がん剤投薬後の腫瘍マーカー値
夫のデーター
CEA・CA19-9
抗がん剤治療の後の血液検査のデーターを見ると、数値が下がっています。
主治医への質問（腫瘍マーカーについて）
効いていたと解釈していいのかどうか、主治医に質問してみました。
本来、癌の勢いを腫瘍マーカーが表してくれる人と、表してくれない人がいるんです。
○○さん（夫）の場合は、もともとがそんなに高くない。となると腫瘍に対して、抗がん剤がどの程度効いているのかわからない、難しいところがあるんです。
もともとがそんなに高くない・・・
炎症反応はすごく下がっていたんですけどね。
CRPのことですね。
このような感じでした。
CT画像ではどうなのかの質問
画像からはどうでしょうか。
膿がふくまれていた部分があるので、画像で癌がどこまで、はい、ここまでが癌で、ここからが膿です、とはっきりはわからないんです。
膿を持った癌・・・・
画像としては、膿を持った癌と、S状結腸と膀胱瘻の塊は、小さくなっていました。
小さくなっていた！良かった。
ただそれが、どのくらい小さくなっていたか、ということに関しては、
どこまでが膿で、どこまでが癌で、かつ例えば抗がん剤治療をやっていなかったら、どうだったか。
ただ、少なくても全然効いていなかったわけではもちろんないので。
人工肛門にしたのも、腸を休ませていい状態になったのかも。
もっと広い範囲に根っこが張ってたんじゃないか。
というのは物理的に、抗がん剤治療をやった場合と、やらなかった場合を
比べることは出来ないので。
やった場合と、やらなかった場合って、比べられないですよね。
それがどのくらい効いていたのかというのは、なかな数字では表しにくいです。
ただ、少なくても全然効いていなかったわけではもちろんないので。
数字で表しにくいと、抗がん剤の効果を判定する基準が難しいですね。
おわりに
腫瘍マーカーが低い夫。大腸がん。進行度どう判断？指標がない！
進行がんでも、腫瘍マーカーの値が上昇しない場合もあるということを、知りました。
