大腸がん(S状結腸癌)と診断されるまで、大腸がんの兆候と思えることがありました。
通常の健康診断は受診していましたが、大腸カメラやがん検診は受けていませんでした。
がん検診や大腸カメラ検査を受けなかった理由は
- 自分の健康状態の過信(健康診断で問題なし)
- 面倒だから
- お金がかかるから
- 痛そうだから
- デメリットの部分に強く共感していたので
がん検診、人間ドック、受けている方の話も聞きます。
それでも、何となく怖いですし、今現在それほど不具合がないのなら、放置してしまうという人が多いと思います。
私もそうです。
ただし、夫の場合は明らかにまずい状況なので、早く病院にいくべきでした。
今は、郵送などで血液検査で病気がわかるようなシステムもあるので、そういうのを利用しても良かったはずです。
夫は、病院に行く前にどういう症状が出ていたのか、書いていきます。
体重減少
何と言っても、体重が減っていくことです。
たくさん食べても、太らないのです。
体質だとばかり思っていました。夫の家系は、よく食べるのに太っている人がいません。
そもそもなぜ癌になると、体重が減少するのか?
がん悪液質では主にがんがつくり出す「サイトカイン」という物質によって、たんぱく質、炭水化物、脂肪などの代謝に異常が起こります。その結果、筋肉量や脂肪量が減少することで体重が減ってきます。引用
便秘
お腹にガスが溜まります。
便を出したいのになかなか出ない。
何とか、一日に2~3回排便していましたが、溜まっている感じがしていたそうです。
ということで、一日にコーヒーを3~4杯飲み、なんとかスッキリさせようとしていたとのことです。
下痢
がんと診断される3か月前くらいから、激しい下痢が続きました。
調子が悪い・・・下痢してる
ビオフェルミン錠剤(整腸剤)飲めば?
一向に良くならず・・・・
食事メニューを変えました。
毎日、整腸のためのりんご、にんじん(便を固める効果)。
鶏団子鍋、魚介鍋など。
このころから、体に悪いといわれる食品添加物や脂の多い食品を避けるようになりました。
背中や腰の痛み
腰が痛い、腰が痛い。2~3年前には、背中が痛い。
よく湿布を貼っていました。
これは、がんの兆候かどうかはわかりません。
腰とは関係のない病気が原因で腰痛が起こる場合もあります。重大な病気が潜んでいる場合もあるそうです。
腰の痛みは、消化器系の病気や泌尿器系の病気が疑われる。とその時期インターネットで検索していました。
しかし、その後何ということなく過ごしていたので、一時的なものと自己判断し放置しました。
疲れやすくなった
体力には自信がありました。
しかし、1年前くらいから疲れやすくなったそうです。
本人は加齢・年を取ってきたのが疲れやすくなった理由だと思っていました。
便が細くなる
一番わかりやすい兆候としては、便が細くなるということです。
血便
血便が出ます。
けれど、痔かな?と考えたそうです。
大腸がんの症状として現れている血便を、痔のせいだと勘違いする
よくあることのようです。
参考までに、痔と大腸がんの出血の違いがわかりやすく説明しているサイトを引用します。
痔と大腸の関係(美馬クリニック徳島県)
出血をともなう痔
痔にはいくつかの種類がありますが、出血をともなうものは大きく「痔核(いぼ痔)」と「切れ痔(裂肛)」の2つです。それぞれ、主な症状として排便時の出血が挙げられ、出血の仕方などに特徴がありますので、そちらも併せてご説明します。
いぼ痔(痔核)
肛門に過度な負担がかかることで起こる痔で、うっ血や腫れが起こったり、いぼができたりします。いぼができる位置によって、「内痔核」と「外痔核」に分けられます。主な症状は排便時の出血です。
出血の特徴
いぼ痔のうち、内痔核の「排便時の出血」は、濁りのない鮮やかな色をしていて、肛門から少量の血が垂れる程度の場合もあれば、便器が血で染まるほどの大量の血が出る場合もあります。
切れ痔(裂肛)
便秘などの便通異常が原因で、歯状線(しじょうせん)より下にある肛門上皮に裂け傷ができた状態です。主な症状は排便時の痛みと出血です。
出血の特徴
いぼ痔と同様に、「排便時の出血」は濁りのない鮮やかな色をしていますが、大量に出血することはあまりありません。ただし、排便時に痛みを感じます。
大腸がんの出血の特徴
最初は出血量が少なく、気づかないこともあるほどです。しかし、徐々に便のまわりに血が付着するようになり、少量の血が持続的に出るのが特徴です。大腸がんのうち、「直腸がん」は肛門に近いため、血便がよくみられます。「結腸がん」は血が便と混ざりやすいため、黒色の便がよくみられます
がん検診のメリット・デメリット
公益財団法人 日本対がん協会より抜粋します。
がん検診のメリット
メリット1「救命の効果があります」
最大のメリットは、早期発見、早期治療による救命です。
メリット2「早期のがんを発見できます」
早期であれば治せる可能性は非常に高く、治療も軽くすむことが多いので、患者さんにかかる身体的負担、経済的負担や時間は一般的に少なくてすみます。
重い自覚症状をきっかけに進行がんで見つかった場合の治療は身体にかかる負担が大きかったり、時間がかかります。
治すことが難しいこともあります。早期の段階で見つけられるように、がん検診は正しく時期から定期的に受けることをおすすめします。
メリット3「がん以外の病気も見つけることができ、治療に結びつけられます」
がん検診はがんを見つけ、そのがんによる死亡率を減らすことが目的ですが、がん検診では早期がんが見つかるばかりではなく、がんになる前段階の病変が見つかることもあります。
がんになる前段階の病変とは、具体的にはポリープや潰瘍、異型上皮などです。こうした病変が軽い場合は経過を観察して、必要に応じて治療することで、がんになることを防ぐことができます。
メリット4「安心して生活を続けられます」
がん検診を受けて「異常なし」と判定されれば、ひとまず安心してすごすことができます。
ですが、日本人の生涯に2人に1人ががんになり、 年間で亡くなる人の3割ががんで亡くなる時代、「過信」は禁物です。定期的な検診の受診を欠かさないで下さい。
がん検診のデメリット
デメリット1「がん検診の判定・診断の結果が100%正しいというわけでありません」
がん検診技術は、目ざましく進歩しています。しかし、「異常なし」という判定は、「あなたの身体にはがんはありません」ということではありません。
少しでも検診の精度を高めようと努力・工夫をしていますが、がんの場所や種類によっては見つけずらいことがあります。また、見落とすこともあるのが現状です。
デメリット2「結果的に不必要な治療や検査を受けてしまうことになる可能性もあります」
検診でみつかるがんには、その後進行がんにならなかったり、そのままの状況にとどまったりして、生命に影響しないがんもあります。今のところ、このようながんと普通のがんを区別することができません。そのため早期治療のため、このようながんにも手術などの治療が行われますが、この治療が本来不要だった可能性もあります。こうしたがんを発見することを「過剰診断」といいます。
また、がん検診で「がんの疑い」と診断されると、精密検査が必要となりますが、精密検査を受けた結果、「がんではなかった」と判定されることが多くあります。これを「偽陽性」といいます。結果的にみれば不必要な検査が行われたことになり、受診者には心理的な負担もかかることになります。ただ、精密検査を受けて初めてわかるもので、精密検査をしないわけにはいかず、ある程度は避けようもないのが現状です。
デメリット3「検査によって身体に負担がかかってしまうことがあります」
また、X線検査で使うバリウムは便秘になることがありますし、内視鏡では、出血や穿孔(せんこう)といって胃や腸に穴を開けてしまうことも、あります。放射線には被曝(ひばく)の問題があります。
がん検診にはメリットとデメリットがあります。このことをよく知ったうえで検診を受けてください。
夫の場合、このデメリットに強く共感してしまったのです。
しかし、本音は
今、元気なのに、わざわざ時間とお金がかかり、痛い思いをするのは嫌だ!
病院に行かなくても、自宅で出来る検査があるって知ったのはつい最近のことです。
具合が悪くなる前、健康な時こそ、民間の検査を受けるのも選択肢のひとつですね。
おわりに
大腸がんの兆候・・・夫の場合
- 体重減少
- 便秘
- 下痢
- 背中や腰の痛み
- 疲れやすくなる
- 便が細くなる
- 血便
が考えられます。
ただし、必ずしもそれが大きな病気に結びついているのかはわかりません。
年齢とともに、疲れやすくなったり、痛いところが出てきたりします。
加齢のせいなのか! 深刻な病気が隠されているのか!
判断が難しいですね。