血液検査の結果が思わしくないということで、抗がん剤を一時中止することになりました。
血液検査のどの部分が、基準値を下回り、中止になったのか述べたいと思います。
血液検査の結果
中止になった時の血液検査の結果です。
WBC(white blood cell)
WBC・・・聞き慣れませんが、白血球数です。
白血球数(WBC)(基準値 3500~9000/μL ※基準値は医療施設により若干異なります)
基準値
基準値は下記のとおりです。
成人 | 4,000~9,000/µL |
---|---|
小児 | 6,000~10,000/µL |
幼児 | 6,000~18,000/µL |
新生児 | 9,000~25,000/µL |
夫は、3,300/µL 基準値を下回っています。
異常値時に考えられる疾患
高値、低値時に考えられる疾患
高値時 | 低値時 |
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扁桃炎 肺炎 急性虫垂炎 腎盂炎 胆嚢炎 白血病 心筋梗塞 | 再生不良性貧血 敗血症 急性骨髄性 白血病 抗がん剤の投与 薬剤障害 全身性エリテマトーデス |
抗がん剤の投与が関係しているようです。
1回目の投与後の影響が、まだ続いていたということが考えられます。
ケアはこうする
白血球数が少なくなったときは感染症にかかりやすくなっているため、食事は十分に加熱し、生ものなどはできるだけ避けましょう。
白血球数が少ないと、通常ならすぐに無害化してしまう細菌なども無害化できず、身体に大きな影響を及ぼしてしまいます。その点に留意してケアにあたることが、とても重要になります。
好中球
好中球(Neutropil)(基準値 割合として25~72%、数として1800~7500/μL)
好中球の数=白血球数(WBC)×好中球の割合(%)
夫の場合 血液検査のデータより
3,300×27.7%=914.1 なので、914.1となります。
基準値より大きく下回っています。
好中球の働き
白血球の中で最も多く存在します。主に細菌や壊れた細胞を処理します。明らかに体にとって不要なものであると認識しやすいものに対して反応し、除去します。
好中球(Neutropil)(基準値 割合として25~72%、数として1800~7500/μL)
現在の血液検査では、“割合の基準値”として示されている場合が多いのですが、正確に検査データを判断するためには白血球中の好中球の「数」を見ることが大切です。
主治医の話
白血球数と好中球の低下は、抗がん剤の副作用と思われます。
1~2週で元に戻ると思います。
風邪も流行っているし心配
抗がん剤の副作用
国立がん研究センター東病院のサイトより引用します。
一般的に抗がん剤治療開始後7から10日目頃から白血球の数が減り始め、10日目から14日目頃に最低になり、3週間くらいで回復してきます。
好中球は体内に侵入した病原菌から体をまもる働きがあるため、好中球が減少すると免疫力が低下します。
その結果、いろいろな部位(口、肺、皮膚、尿路、腸、肛門、性器など)で感染症を起こしやすくなります。
人は誰でも常在菌と呼ばれる菌を持っており、これらの菌は健康な時には問題となりません。し
かし、好中球数が減少し免疫力が低下している時には、常在菌による感染(日和見感染)を起こす可能性があるため注意が必要です。
感想
最初、当日の血液検査の結果で、抗がん剤投与が中止と聞いて思ったこと。
こういうケースがあるのだということを、初めて知りました。
治療が始まって、初めて知ることばかりです。
前向きに考えて、この機会に休養を充分にして、栄養を取ってもらおうと考えました。