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【大腸がん闘病への理解】会社やパート先へ病状の説明の難しさ

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周りの人に「家族が癌になったんです。」って言いにくいですよね。

夫の病状を人に話すことは、精神的に苦痛を感じます。

なぜなら、がんに対する反応は良くも悪くも、様々であると予想されるからです。

目次

社会からの排除

元フジテレビアナウンサー笠井信輔さんの言葉を聞いて、大きくうなずいてしまいました。

それは

がんって、人に言えないんです。周りに迷惑をかける。負担をかける。そして排除される。アンコンシャス・バイアスという無意識の偏見です。がんだからこっちでやっておくねとか、周囲の優しさだけど、社会から排除されることもあるんです」

今後の予定

予定を聞かれます。

一番聞きたいのは、知りたいのは患者本人です。

想定外の事の連続で、思うようになんていかないことばかりです。

癌のステージは?

手術はどうなる?

抗がん剤治療、期間、効果は?つらいの?

よくある誤解

手術を受けました。抗がん剤治療をしています。

と報告すると、いつ完治しますか?と聞かれてしまいます。

根治術を目指していても、状況は日々変わります。

しかし、周りの人に理解を求めるのは困難です。

病歴は個人情報

病歴は個人情報です。

病気に罹患した経歴は、「病歴」として要配慮個人情報に該当します。 がんに罹患している、脳性麻痺の症状がある、統合失調症を患っているなど、特定の病歴を示す情報は病歴に該当し、要配慮個人情報として取り扱うことが必要です。

個人情報保護法第2条第3項  要配慮個人情報

夫の場合、職場へは病状について、メールで報告はしているようでした。

しかし、本人でさえ自分の状態をきちんと把握しているとは言えず、病院から出ている治療計画を伝えることしかできません。

家族ががんになると

夫が癌という病気になると、家族の生活が大きく変わります。

妻である私は、病院の付き添いや入院、身の回りの事、治療の助けとなるような食事。

生活費のために、かけもちパートをしながらの夫の世話は、時間的にも精神的にも余裕がありません。

パートを休んだり、遅刻したりすることもあります。しかし、金銭的に辞めることは不可能です。

事故などのための保険には入っていました。

しかし、人一倍体が強かったこともあって、病気になる確率は低いと考えていました。

そのため、家計に余裕がないこともあり、がん保険には入っていませんでした。

余裕がないからこそ、保険に入っておくべきでした。時間を巻き戻せるのなら、CMでよく見るあの保険の一番安いのでもいいので入っておけばよかった。後悔先に立たず。いったん病気になると、保険にはなかなか入れません。

夫が、病気であることは、パート先には伏せています。

同情、困惑、退職勧告・・・・いろいろな反応が考えられます。

がん患者になるということ

国立がん研究センターの2022年予測によりますと、男女計部位罹患数全がん1,019,000 とされています。

家族が癌になって初めて、癌という病気に向き合いました。

まだ正直、何かの間違いであってほしいですし、納得もしていないかもしれません。

このような状態で、人様に病状を説明するのは、精神的に苦痛を感じてしまいます。

おわりに

がんと診断されてから、まるで時間が止まったかのように頭が真っ白になります。

次々といろいろな判断を迫られたり、連絡すべきところに病気や治療の様子を伝える必要にせまられます。

精神的にも不安定な状態、見通しの利かないままでの病状説明はどうしても曖昧になってしまいます。

どうしたらいいのか、答えは一つではないと思います。

試行錯誤、右往左往しながらも、

誠実に、謙虚に、なるべく迷惑のかからないように乗り切りたいと考えています。

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